安価ダンガンロンパSSを復興させたい
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64:名無しNIPPER
2025/07/06(日) 22:07:35.78 ID:DoX+pG4l0
「お前さ…いつまでそこに居んの?」

どうしよう?大丈夫だよね?助けが来るよね?
自分の声が頭の中をぐるぐる回って涙が出てきて
立ち上がろうにも立ち上がれなくて
そんな時に声をかけてくれたのは電脳寺くんだった。

「あ…ウグッ…ごめん…大丈夫でっ…ヒグッ…」

「うわ…止めろよ、大丈夫ないじゃんそれ…。もう無理な顔してるし」

「でもほら…みんな一緒だし…」

「いや…少なくともここで泣いてるのはお前だけだけど…」

「気にしないでいいよぉっ…グズッ」

「いや…気になるけど」

一人にして欲しいって気持ちと誰かに助けて欲しいって気持ちが心の中でぐるぐるしてて…
もう何がなんだか分からなくて
けど電脳寺くんは最初会った時と変わらない口調でそう言って、手を伸ばしてくれた。

「俺、部屋隣だから」

「一人で立てるってば…ヒグッ」

「面倒くさ、早くして」

手を握ってそのまま立ち上がろうとしたら……

《ドタンッ》

電脳寺くんは尻もちをついてしまった
私より小さいし……うん。何となく予想はできてたけど。

「クスッ」

「え?違うけど?このヘッドセット5キロあるから。バランス崩しただけだけど??
てか笑えるんだったらひとりで立ってさっさと中入れよな
あー。いやマジで!ヘッドセットが5キロなかったらなー!!!!!」

そうとだけ言うと電脳寺くんはそそくさとコテージの中に戻っていってしまった。

あとでちゃんとありがとうって言わないと…。

私は膝の土埃をパンパンと払って目の前のコテージに向かうことにした
多分きっとここにずっと居たところで劇的になにかが変わるはずないって思えたから。

「…電脳寺くんの隣の部屋…だったよね?」



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