【安価コンマ】好きと嫌いと異世界と 2-SS速報VIP

【安価コンマ】好きと嫌いと異世界と 2

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19: ◆gnMVpaH84at6[saga]
2025/07/07(月) 22:57:36.26 ID:wpRp7dNv0

ロイド「『――ではスクトゥム試作1号機に代わる新たな機体に関してですが……オペッコさん、もう許してくださいよ』」

オペッコ「……トップがホウレンソウも出来ないとは思わなかったんですよ。何ですか、ファクトリーの財政状況をご存じですか？」

ロイド「『あ、あはは……分かってはいるよ、うん。うん』」

ロイドに呼び出されいつもの一室。以前話が合ったスクトゥムの次の機体――その話し合いが始まるようだ。

ルル「ユーゴさん、あの、その件は本当に……」

優護「ぇ……？あ、あー！い、いえ、全然、気にしてませんから……！ね？」

この話題になるとどうしてもルルがシュンとしてしまう。その様子を見るたびに優護は慌ててしまう。

とても申し訳ない気持ちになって優護もシュンとなる。優護は知ってる人が悲しんでいると自分も悲しくなってしまうのだ。

ロイド「『こほん、ええと……新たな機体というのも、シールドセット……小型盾を使用した軽量機になる予定です。スクトゥムより軽く、誰よりも先に助けを求める人々の元に駆け付けることが出来る機体――これが私が思い浮かべる機体になっています』」

ロイド「『災害が起こったとき等の緊急時において、速度というのは何よりも安心出来るものになります――物資をいち早く届けたり、急病人を迅速に病院に送ったり……まあ、この辺りは色々と言えるね』」

オペッコ「まあ、新しい機体がロイドさんの信念に合っているのであれば私からも意義はありません……ルルとユーゴはどう？」

ルル「ぇ、は、はい！私としては、おおむね問題ない……です！」

優護「……は、はい！」

何だか釣られるように大きく返事をするが、おおよそ前回ロイドさんと話した内容と同じだろう。

――誰よりも早く駆けつけて、敵からの攻撃を引き付け、"護る"……スクトゥムとはまた別の形の守護。それがコンセプトだ。

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