夜だけ会える友達ってコミュニティに入ってた頃の話。
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7
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:09:33.10 ID:1Z2Z5NLr0
俺がはじめに仲良くなったのはコギリという男だった。
もちろん本名ではない。
各々名乗るときは大抵適当なハンドルネームを使っていた。
以下略
AAS
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:10:26.38 ID:1Z2Z5NLr0
コギリがどこに住んでいるのか、
普段は何をして収入を得ているのか、
俺は彼のことを何も知らなかった。
以下略
AAS
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:12:07.34 ID:1Z2Z5NLr0
「俺なら半分を投資に使って、
もう半分は趣味に当てがうだろうな」
「趣味?」と俺は改めて尋ねた。
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:12:37.37 ID:1Z2Z5NLr0
「多分、何年も経ったら俺自身もこんなもののために
金を費やす必要があったんだろうかと後悔するんだろうな。
だけど、そんなことを言ってたら金を使う意味なんてどこにもないだろ」
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:15:57.31 ID:1Z2Z5NLr0
コギリが店に来なくなったのは
知り合って2ヶ月ほど経ってからだった。
理由は分からない。
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:17:56.56 ID:1Z2Z5NLr0
次に、俺はハスミという女と仲良くなった。
彼女は容姿だけで言うと自分よりも年下に見えたが、
他者との距離感や会話のアクセントにどこか余裕があった。
以下略
AAS
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:21:33.52 ID:1Z2Z5NLr0
その日は外が小雨だったせいか人が少なかった。
俺がカウンターで1人で酒を飲んでいると、
店に入ってきたハスミと偶然目があった。
以下略
AAS
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:25:05.63 ID:1Z2Z5NLr0
「そしたら、今日は一緒に飲もうよ」
「もちろん」
俺はそのままジントニックを注文した
以下略
AAS
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:26:32.66 ID:1Z2Z5NLr0
それからしばらく店にやって来ると
ハスミは必ず俺に声をかけるようになった。
俺たちがくだらない話で盛り上がっていると
以下略
AAS
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:27:51.99 ID:1Z2Z5NLr0
「ハスミはどうしてこの集まりに来るようになったんだ?」
ある日、俺は彼女にそのようなことを尋ねた。
「あたし、地方から来たんだよ。だから東京に友達も居なくてね」
以下略
AAS
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2025/11/25(火) 23:28:46.25 ID:1Z2Z5NLr0
「こっちに来た時は音楽さえあればそれでいいって考えてたんだけど、
段々とそう言うわけにもいかなくなったんだよね」
彼女は傍に置かれたギターケースを優しく撫でた。
以下略
AAS
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