10:名無しNIPPER[saga]
2025/12/15(月) 02:37:37.07 ID:FdHXE52MO
雨宮の席の周りに人影は無く、雨宮は一人で本を読んでいた。
文字の羅列から決して目を離す事の無いその姿勢はまるで他人と関わる事を、他人が自分の世界に入って来る事を拒んでいるかのようだった。
もっとも、例え雨宮が本を読んでいなくとも、進んで雨宮と関わろうとする生徒は皆無だっただろう。
それは、雨宮が入学したての4月の上旬に話かけてきた生徒に言い放った言葉による。
雨宮『――……卒業式まで放っといてくれる?
サイレンがやって来るわ……! その時はアンタも私も無力なゴミ……!
せいぜいそれまで……下らない青春を謳歌してなさいよ……!!』
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