手を伸ばせば届くもの
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3:名無しNIPPER
2026/01/15(木) 20:58:08.77 ID:shWLmZnC0
「一部の5位」

「へぇ、そりゃ強豪じゃないですか」

どの自治体かにもよるけれど、うちの県には確か四部まで県リーグが開かれていたはずだ。その中で一部の五位ともなれば、社会人サッカーのなかではかなりの上澄みだ。そもそも、大人になってまでチームに入ってサッカーをしようとしている時点で、学生時代は足に自信があるやつしか残ってないわけだし。

「そんな話は置いといて、どうよ。とりあえず練習参加だけしてみようや」

「うーん。仕事がね、忙しくて」

「でも市リーグではやれるくらいではあるんだろ。一回来てみて違うと思えばやめればいいから」

「人、足りてないんですか?」

「練習試合だと助っ人頼むこともあるくらい」

「あるあるっすね」

実際、俺が今所属しているチームだと市のリーグ戦でも人が集まらなくても不戦敗になることはある。こういうのはどのチームでもある程度はある話なんだろう。

樫村さんには学生時代お世話になっていたし、優男というよりは「俺についてこい!」な兄貴肌の先輩だったということもあり、結局うまく断ることはできなかった。

連絡先だけ好感して、練習日程をメッセージで送るから適当な時に遊びに来いということだけ伝えられてその日は解散した。


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