50: ◆bDpY3xrQhceB[saga]
2026/03/18(水) 23:38:16.89 ID:Bdq7D3uNO
チトセは息を殺した。
ヒトカゲにも小さく合図する。
「……静かに」
「カゲ……」
足音が近づく。穴のすぐ上。
「……ここか」
低い声。男だ。
チトセは身を縮め、土の影に隠れる。
動かない。息も抑える。
影が差す。
「さっきの個体……逃げたか」
「まあいい。次で調整すればいい」
――調整。
チトセの背筋が冷える。
男は白衣を着ていた。だがどこか冷たい印象。
手には小さな装置。淡く光っている。
「この辺りも反応が弱いな……」
装置を操作する。
その瞬間、空気がわずかに歪む。
ヒトカゲが震える。
「……カゲ……」
――これが原因。
チトセは確信した。
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