過去ログ - 闇霊使いダルク「恋人か……」
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22:1[sage]
2010/06/01(火) 00:33:56.21 ID:f4IuYroo
 エリアの話によると――
 昨晩は満月が綺麗な良い天気だったので、霊力を高めることも兼ね、家の近くの泉で水浴びをしていた。
 泉には結界が張られてあり、何かあればすぐにエリアが察知できるような仕掛けが備えられていた。

「ノゾキも例外じゃないんだけどね。どうやって結界に引っかからずに隠れてたの?」
「う、うるさいな。霊術で暗闇と同化してただけだ」
「ふぅん……それって途中で効果が切れたの? いきなり気配を感じたんだけど」
「そ、それは……その……オレの集中力が切れただけで……」
「あ……そ、そう。そっか。覗いてたんだもんね」
「わ、悪かったよ」
「べ、別に」

 ――そしてエリアは、気配を感じた茂みに杖を向けた。
 ただの威嚇動作で、本気で攻撃する意思はなかった。
 ところがしっかり敵意は放っていたので、周辺で待機していたエリアの使い魔のギコバイト(ギコ君だよ)が敏感に異変を感じ取ってしまった。
 あの時ダルクの後頭部を襲ったのは、エリアの使い魔の猛タックルだったらしい。

「なるほどな……」
「ギコ君たらすっかり興奮して、そのあと君の頭にかじりついてたんだよ」
「あぁ道理でズキズキ痛むわけだ」
「私もうびっくりして、急いで止めようとしたら」

 コウモリが猛然と飛び出してきた。
 言うまでもなくダルクの使い魔のディーだ。
 ディーは主人の危機と知るや、ギコバイトに向かって何かを放った。直後――


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