23:1[sage]
2010/06/01(火) 00:43:02.66 ID:f4IuYroo
「――ダークボムか。D・ナポレオンの得意技だ」
「うん、そう、爆弾! いきなり爆発しちゃったんだ」
「それでディーは? ギコとやらは?」
「うん、最初のは両方とも無事だったんだけど……そのまま戦い始めて」
ギコバイトはディーを捕らえようと飛び跳ねる!
ディーもすばしこくちょこまか飛び回りダークボムを投下!
夜の閑けさ満ちる泉のほとりが、一気に騒々しい戦場に変貌したのだった。
「だからすぐに私の霊術で止めたの」
「と、止めたって?」
「仕方なかったから……夜に騒ぎなんか起こしたくなかったし」
「こ、攻撃したのか」
「うん……」
エリアはやむを得ず水霊術を行使。
術は不意を打つように二体に直撃し、かくして使い魔たちは地に倒れた。
あとはエリアが一人で全員を自宅まで回収し、治療をほどこし――現在に至る。
「そ、そんなことが……」
「うん。君も含めて、みんな無事でよかった」
エリアは話を終えると、「冷めるよ?」と満杯のカップを差し出した。
ダルクはおずおずとそれを受け取り、エリアの見守る中、それをすすった。
昔飲んだことがあったような、ハーブの味――
(温かい――)
身体があったまるというのは嘘ではなかった。
胸の奥底の髄まで、心地よいぬくもりが染み渡っていった。
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