47:1[sage]
2010/06/10(木) 00:15:30.16 ID:WgrV/bQo
(そういえばディーは? 我が愛しの使い魔はどこに行った? 外で待ってたりするのか?)
別の思考回路をフル稼働させ、エリアを肩口に担ぐ。
想像以上に軽い。
布を通した肉感の柔らかさ。
顔のすぐ横に顔。耳元を撫ぜる甘い寝息。
セーター越しに背中に伝わる、意外に弾力に富んだ、む、む、……
「い、急げ急げ!」
首筋にふりかかる寝息が、女の子の良いにおいがダルクを挑発してくる。
気にしない。気にしたら終わりだ。
別に健全な男子であれば、年頃の女の子を意識してしまうのは不可思議なことにあらず――
しかも可愛いし優しいしスタイルも良いとくればもはや意識しないことが不自然であり――
つまり意識してしまいそうな意識が自分の意識にあることを意識できるのは自然な事で――
最終的に自分はごく一般的にして普遍的な異性に対する意識性を持っているという帰結が――
密着した女の子に対し、ダルクは脳内で訳のわからないことを並べたてるしか対処法はなかった。
そんなこんなでベッドまでひきずるようにエリアを運び――ゆっくり、ゆっくりと仰向けに寝かせる。
ここに来てまた難関にぶち当たる。
まずい、この寝かせ方だと下半身がベッドからはみ出る。
「の、乗せるだけだから!」
半ばヤケになって生足を抱きかかえ、静かにベッドの上に乗せる。
その視点からでは、注視すればスカートの中が丸見え。
ダルクは必死に理性を保ち、目線を反らせる。
「よ、よし」
手を放しかけながら、ふとエリアの顔を見た。
眠そうな薄目が、しかしダルクの顔をじっと捉えていた。
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