48:1[sage]
2010/06/10(木) 00:17:16.84 ID:WgrV/bQo
「ダルク……君……?」
ダルクは凍りつく。
抱えていた残りを思わず手放す。
太股がぽすんとシーツに沈んだ。
その拍子でパッチリ目が覚めるエリア。
「ダ、ダルク君? な、何やって……」
状況を把握したエリアの頬がみるみる朱色に染まっていく。
当惑した様子で後ずさり、枕にしがみつくエリア。
ダルクは一気に焦燥感に追い込まれた。
「ち、違う! オ、オレはただベッドに寝かせようとしただけでっ!」
「ベ、ベッドに寝かせるって……」
「あああっ、違う違う! その、そういう意味じゃなくてその!」
「あ、ギ、ギコ君!?」
「あっいやっこれはその、いきなり襲ってきたから仕方なく寝かせて!」
ダルクはひたすら混乱する。
エリアの視線が、脅えるような、もしくは疑惑に満ち満ちたものにしか見えない。
自然と足が下がってしまう。逃げたい。逃げ出したい。
「か、風邪ひくと思ったからベッドに移しただけで!」
無理だ。
ダルクはいくら弁解したところで、これは無理だと悟った。
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