61:1[sage]
2010/06/12(土) 21:13:03.51 ID:Z7J9VoA0
「んー? んー……………………………………ふぁあ……」
「おいっ」
渾身の威勢があくび一つでかわされるとは!
とことん調子が狂うダルクをよそに、ポニーテールの少女は気だるそうに身を起こす。
「んー……おかしーなー……」
少女が立ち上がる。
こ、この視点はまずい!
ミニスカートが際どい! 際どすぎる! じゃなくてっ!
「よっと」
突如、風のうなりとともに、強めのつむじ風がダルクとディーを襲った。
「うわっ!」
たまらずコートで使い魔ごと身を伏せるダルク。
木造の家はガタガタ音を立て、玄関周辺の備品が吹き飛びそうになる。
なんだなんだ。なんでこんな急にこんな風――
「ここには誰もいないと思ってたんだけどなー……」
コートの隙間から屋根の上を見る。いない。
いた。
いつの間にか少女は目の前にいて、羽根のようにふわりと着地するところだった。
「おっう」
ダルクは唐突な接近に思わず二、三歩よろけ、後方のドアに背をついた。
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