過去ログ - 黒子「わたくしに、お目付け役ですの?」固法「近いうちに派遣されてくるそうよ」
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◆qOeedHp6KI
[saga]
2010/06/29(火) 00:46:58.66 ID:/qkPp2.0
「なるほどなるほど、改めてみると俺の行動は怪しいな」
「ええ、行動が怪しいだけならばまだよかった、けれど――」
続けて取り出したファイル、中身は数枚の写真だった。
つい写真を覗きこんだ御坂が思わず硬直する。
そこに写っていたのは、まだ小学生だった頃の、白井黒子。
そこから段々と、成長に合わせて髪が伸び服装が変わり、それらの変化がすべて納められていた。
「大変失礼ですが、あなたの荷物を調べさせていただきました」
「……」
「改めて見なくても、怪しすぎます」
「……」
「あなたは、白井さんに一体何をするつもりだったんですか?」
「……」
無言の視線が絡み合う。
ここに至ってなお、紅黄の眼に澱みはなかった。
なにか信念を秘めたような、少なくとも歪んだ思考は見えない――もしくは、本物の狂人か。
「黒子は、楽しみにしてました」
にらみ合う年上二人が次の言葉を紡げずにいると、今度は一番年下の御坂が音の主導権を握った。
「自分がやってきたことが少しは認められたって……一体どんな人が来るんだろうって……昨日だって、あなたのことを悪くいいながら、それでもこれから起こることに期待してた」
バチバチと、前髪から電流がほとばしる。
「なのに、本当に……本当にそんな目的なんですか? あなたは黒子を弄ぶために来たんですか!?」
「……」
後方の超電磁砲、前方の風紀委員。
逃げ切れない状況にして紅黄は――
「すべて、事実だな」
あっけらかんと肯定した。
「こ、このっ!」
「いや、弄ぶってとこは事実じゃないぞ? 今のところいいように転がされてるのは俺の方だぞ? だからそのバチバチ止めて、ねぇ、止めて?」
興奮した御坂にドウドウと言いながら掌を向ける。
「それに、ここに来るために強引な手法を使ったのは確かだが、その写真は俺のものじゃないぞ」
「じゃあ誰の? なんであなたが持ってるの」
「それは――」
紅黄が命がけの弁解を開始するとほぼ同時
固法の携帯が着信を知らせる音楽を響かせた。
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