7:28[sage]
2010/08/01(日) 23:22:33.71 ID:nBnxCeYo
「お前の本当の気持ちなんて、誰に隠すようなもんでも無いだろ?
どんな言葉だって、俺はちゃんと受け止める。
周りの連中のことなんて気にするなよ」
ごめんね上条君、なんて言葉は体育館裏で言われたって悲しいだけなのだ。
どこで言われようと上条は、ちゃんと受け止める覚悟をしていた。
周りの連中は上条のことを笑うだろうが、その覚悟も出来ている。
……心の中にシクシクと降る雨を止ませることはできないかもしれないけど。
「……ぅ」
姫神は声が出なかった。
あまりにいきなりで、頭が回らないのだ。
それなのに上条の目が真剣で、曖昧な返事は許されない気がした。
「……いい、よ」
「――――え?」
その言葉はまだ二人を強く結びつける言葉にはならないかもしれないけれど。
二人で話して、遊んで、そうしているうちにきっと絆は深くなるから。
「デートとか、すればいいの?」
「え、えっと、ああ」
そのデートにノーと言って欲しかったのだが。
後ろでは、勝者のはずの土御門と青ピアスが
猫でも噛みそうなほど窮鼠の顔をしていた。
「くそ、カミやんは茶化さんかったら素でこの威力か」
「これは一人目にしてすでに背中刺す刃の出番かにゃー」
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