過去ログ - なのは「スタ(ry」 フェイト「プラズマ安価っー!!」 俺「攻略……したいんだ」
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606:権兵衛[saga]
2011/04/09(土) 00:10:33.00 ID:j6zJdHRt0



 世界が割れた?

 いや……ちげえや。思いきり壁に叩きつけられただけか。横を見れば、ランスターも痛みに呻いている。全く、やっぱりいざってところでこうなる奴なんだなぁ。
 穏やかな風が流れ込んでくる。衝撃で窓ガラスが全部吹き飛んだみたいだ。

 頭を打たなかったのが幸運か……ガラスの破片に触れないようにして立ち上がる。

 向かうは独りの少女。
 向かうは金髪の美しい人。
 向かうは彼女の本当の主。

 そして、俺にとっての偽者だ。

?「あぁあ、そのまま気絶していれば痛い目見ずに死ねたのに。本当に不運だね、カータは」

俺「てめえにカータって呼ばれる筋合いねーよ。それに、俺は不運じゃねえ。悪運さ」

 ソレが浮かべるは決して耐えぬ笑み。夜に浮かび、月の光に照らされてなお、余りある狂気を内包する、残虐な金髪の悪魔だ。
 完全にフォームチェンジした彼女は、本来持っていたはずの優雅さなどは微塵も感じられず、ただただこちらを見下す高圧的な存在感と、何よりも圧倒的な殺意を撒き散らしている。

俺「アリシア・テスタロッサ……フェイトさんのモデルであり、本来の『形』」

?「殺人は何時かはバレるんじゃないかと危惧していたけど、まさか『私』にまで目星をつけるなんてね。感心感心、妹は良い奴隷を持ったものだわ」

 予感的中、か。
 あってほしかった筈の展開だ。なのに、何だろう。この胸底からわきあがる怒りは!

アリシア「正直なこと言うとね、あなた達お似合いよ。偽者同士、気が合うのかしら? 私は以前のあなたの方が大好きだけど」

俺「黙れよ。フェイトさんも俺も、偽者なんかじゃねえ……!」

アリシア「何とでも言いなさい。現にこの体は、日に日に本物に馴染んでいく……ヴルカータ、あなただって気付いているんでしょう?」






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