過去ログ - 一方通行「打ち止めが高校に入学すンだが……」
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228:101[sage]
2011/02/25(金) 03:29:36.57 ID:WYyGcgBc0




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打ち止め「ヨシカワー!」

芳川「入学おめでとう、最終信号」

 飛びついてきた打ち止めを、珍しく大きく破顔して芳川は受け止めた。親子と言うには年が近すぎるし、年の離れた姉妹というには親子のような雰囲気の方が濃い。そんな二人である。

打ち止め「そしてこれが新しい制服なのだー! って見せびらかしてみたりっ」

芳川「愛穂からメールで写真は貰ってたけど、実物の方が可愛いわね。似合ってるわよ」

打ち止め「本当に? 本当に!? ありがとうヨシカワ」

 くるりと一回転してみせた打ち止めは、ドレスを扱うようにスカートの裾を摘んでポーズをとってみせる。
 新品のセーラー服は確かに彼女によく似合っていた。
 膝のあたりで揺れているスカート丈は、女子高生の平均値と比べるとやや長い印象だが、それはそれで活発な少女に清楚な雰囲気を添えている。

打ち止め「芳川も一緒に写真撮ろうよ。はい、あなたよろしくね」

 携帯を押し付けられた一方通行は、ブツブツ文句を零しながら打ち止めの携帯のカメラ機能の設定をする。

芳川「一方通行も一緒じゃなくて良いの?」

一方通行「くっだらねェ」

芳川「せっかくスーツなんだから。二人とも正装で良いじゃない」

一方通行「意味解ンねェこと言ってねェでとっとと撮られる準備しやがれ」

打ち止め「ヨシカワ、こっちの花のところで撮ろう!」

 大騒ぎしている三人に対し、垣根は若干の疎外感を覚えた。
 打ち止めと芳川は、まさに『生まれたときから』の付き合いだし、一方通行もそれなりに長い間芳川は担当してきている。二年間同居もしていたらしい。
 その差は、どうしようもなく大きいものなのだろうか。どうにも立ち入りがたい親密な空気を感じてしまう。


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