過去ログ - 一方通行「打ち止めが高校に入学すンだが……」
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51:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 06:13:19.85 ID:ho25svEo
「はぁ……」

待ち合わせの相手はもう二十分も時間に遅れている。
元から覚悟していた事ではあるけれど、案の定というかなんというか、期待を裏切ってくれない。
先に来て待っているくらいの気概を見せてくれてもいいのに。
以下略



52:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 06:13:45.31 ID:ho25svEo
と、そんな彼女のコーディネートだからそこについては不安ではないのだが、やっぱり自分に似合っているのかとか心配になってしまう。
私は立ち上がり、すぐ目の前の店のディスプレイを覗く振りをして大きなガラスに自分の体を映す。

曇り一つ無いガラス板には見慣れない服の上に乗った見慣れた顔が映っていた。
以下略



53:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 06:14:35.51 ID:ho25svEo
そんな感じにもやもやを抱えて一人でぎゃわーってやってると周囲の目が自然と私に向けられる。
唐突に我に返ってそれを自覚し、誤魔化すように私はショーケースの中を作り笑いで眺める。

今になって気付いたけれどジュエリーショップだった。
当然のようにそこにはネックレスやらペンダントやらがきらきらとしていて、その中には言うまでもなく指輪が一番目立つ位置に配置されている。
以下略



54:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 06:15:03.99 ID:ho25svEo
「っっっ――!!」

せっかく取り戻した平静は紙切れのように吹っ飛んでいった。
思わず声を出さなかっただけマシなのかもしれない。
いや、声を出すのも忘れてしまうほど私は驚いていたのだ。
以下略



55:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 06:15:50.33 ID:ho25svEo
「………………は?」

確かにアイツは私を見て、目が合った。
なのにアイツは、そのまま視線を別の方に向けてしまった。
顔色一つ変えず、まるで私を無視するように――。
以下略



56:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 06:16:25.38 ID:ho25svEo
「こ……のぉっ!」

ちくしょう、堪えられた。二度目は通じないか。バカのくせに学習しやがって。

べりべりと私を引っぺがしてアイツは、私の両肩をしっかりと掴んだままなんかものすごーく嫌そうな顔をこっちに向けてきた。
以下略



57:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 06:17:28.50 ID:ho25svEo
でもアイツは私の様子になんか一切気を配る事なく言葉を続けた。

「すまん。いつもと違う格好だから分からなかった」

……ああ、なるほど、ね。つまり必死にうちの制服を探していた訳だ。
以下略



58:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 06:18:41.13 ID:ho25svEo
「な、なんだよ」

「ううん。べっつにー?」

私はいつになく浮かれた気持ちで、後ろにステップを踏むように少し離れる。
以下略



59:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 06:19:37.57 ID:ho25svEo
(……あれ?)

何かすっごい気拙い感じが背筋を過ぎったような。

そう。私が今日の事を言ったのは紛れもなくつい昨日の事で、さらに言うなら電話で簡潔に要件だけ告げると(一方的に訳も説明せず呼びつけて)返事も聞かず切ってしまったのだ。
以下略



60:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 06:35:19.53 ID:ho25svEo
そんな感じでかけてるとこだけ。続き書いてくるよ


61:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/04(火) 10:39:51.83 ID:64aw.Wko
随分時間を巻き戻したな・・・こっからどうやってタイトルに辿り着くか期待ww


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