過去ログ - 【駒鳥の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【帰り道】
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45:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/11(月) 21:44:16.84 ID:GAMgu6k0
「どうしたのです? そんな突然に」
「何だか最近ゆっきーのリア充っぷりが目に付くからさ、何かあったのかなーって」

オディールはパックのイチゴオレ片手に、じっと私を見てくる。
そういえば以前、「食事の時にイチゴオレは変ではありませんか?」と彼女に尋ねたら、
「でも、フランスでは食事の時にワインを飲むのよ?」と答えられた事を思い出した。
やっぱり、彼女は少し変わっている。
何だか可笑しくって、思わず笑みがこぼれてしまった。

「えっと……そのリア充、というのは何でしょうか?」
「現実生活、リアルが充実している人の略。
 何だか急に遊びに行くのや買い物にも誘ってくれなくなったじゃない。何か良い事でもあったの?」

彼女は、私が家で引き篭もっている可能性などは全く考えていないらしい。
どこまでもポジティブで前向きな彼女の思考回路は、とっても素敵な長所だと思う。

「ええ、実は、引っ越してしまった幼馴染がつい最近になって、この町に帰って来まして……」
「ホント? どんな人? カッコイイ?」

バネ仕掛けのように勢い良く、オディールは前のめりになり矢継ぎ早に質問を浴びせてくる。
そのあまりの勢いと内容で、私は彼女が何を考えているのか理解できた。

「あら。がっかりさせて申し訳ありませんが、その方は女の人ですわよ?」

どうやら彼女は、私に恋人が出来たのでは、と考えていたらしい。
「なーんだ」と残念そうにストローを口元に運びながら、オディールは気だるそうに呟いた。

「あーぁ、白馬の王子様みたいな素敵な人が、そこらへんに転がってないかなぁ……」
「転がって、ですか?」
「そう、転がって」


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