過去ログ - 【駒鳥の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【帰り道】
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90:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:22:22.21 ID:2Lqc5S60
私は真っ暗な部屋で、薔薇水晶のベッドに腰掛けた。

闇の中で、時計の秒針が規則正しいリズムを刻む。

時折、どこか遠くを車が走る音が聞こえる。

静かな寝息が聞こえる。

私はたっぷり20分ほど、そうしていた。

……もう、薔薇水晶も完全に寝ているだろう。

静かに立ち上がり、音も無く部屋から抜け出す。

月明かりすら届かない廊下を歩く。

そのまま槐さんの私室の前まで行き……そこで、工房から何か音がしている事に気が付いた。

足音を殺して、工房へと向かう階段を下りていく。

キシ、と床が軋む音だけは隠せなかった。

工房のカーテンを開く。

彼が居た。

「……おや、眠れないのかい」

作業机に向かいながら、槐さんは私に声をかけてくる。
私は何も答えず、工房に入ると内側からカーテンを閉じた。


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