過去ログ - 男「あれ?お前…」猫「…」 三匹目
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972:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)
2011/10/01(土) 01:59:06.50 ID:fuVaTxsNo
突然だけど人間であるための条件を考えてみる
別に妖怪人間がどうとかと言う話ではなく、果たしてサイボーグはもちろん
その人に似せて作った人形に依存するものが居た場合、その人形は依存する側にとっては人間と同じではないのか
そんな疑問もったことがきっかけであるのだけれど
「男ぉ……」
「どうした僕?」
何故そんな疑問を持ったのかは目の前の親友にある
ある出来事で、半身とも言える存在をなくした彼女
そんな彼女に失われた半身の代替とも呼べるものを与えたのがきっかけだ
「僕、こっちでお話でもしない?」
「あ腐、いらっしゃい」
今までその存在に気が付いて居ないとばかりにそう言い放つ彼女
それと同時に彼の人形と遊んでいるのだから邪魔をするなと言う視線も受ける
「今お茶いれるね?」
「あ、うんお願い」
なんていうか心が痛むねこれは
まさかここまで依存するとは思わなかった
与えたのは彼に似せて作った人形と、その中に仕掛けたいくつかの単語を繰り返し流すだけの機能
他人から見ればただの玩具でも、彼女から見れば立派な人間なのかもしれない
そう思わせるほどの依存のしかただ
ピンポーン
来客を告げるベルが鳴る
いつもなら気が付いた誰かが出るのだが、今この家には彼女しかいない
「あたしが行った方がいいかもね……」
あまり他人の客を相手したくないのだが、仕方ない
今の彼女にやらせるよりマシだ
「はいはい、今でますよーって!!」
「ただいまーっと、僕居ないの?」
「いや居るけ……
彼の声が聞こえたが早いか過ぎ去る一陣の風とゴミ箱に叩き込まれる人形
その瞬間を見逃さなかったぞあたしは……
「おとこー!!!男ぉ……」
「はいただいま。何事もなかったか?」
「大丈夫だけど寂しかったよぉ……」
「ごめんな?仕事だからどうしてもな」
お気づきだろうが、別段男さんは死んだわけじゃない
出版社からの取材要請で7日ほど家を空けていた訳だ
男さんも連絡が取れればよかったんだけどそれが出来ない場所みたいで
僕は3日目で男さん分が枯渇したらしく見るも耐えない状態に
見かねたあたしが男さん人形を作って渡したらこうなったわけだ
ちなみに最初はこんなものーとなっていた僕だが、半日で落ちた
どれだけ愛し合ってるのこの二人はと思いたくなるほどだった
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