過去ログ - 長門「…エヴァには私が乗るわ」 4号機
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158: ◆7SHIicilOU[saga]
2011/07/09(土) 06:44:43.37 ID:5UkeOgzBo

 溜息を一つついてメールを開封して目を通す。
内容は至って簡潔、『放課後、この間の場所で』以上。
それだけの一文を、俺は二度三度と繰り返し読んで頭の中で反芻し、
ノートPCからあやのの後姿に視線を移動させる。
明るい茶髪にトレードマークのカチューシャ姿の彼女は
話してる黒井先生以上に真面目に話を聞いていた。

「真面目だな……」

 初めて、正面切って俺に好きだと言ってくれた女の子。
俺を心配して涙を流し、命の危険に晒されても俺の隣に居てくれる少女。
多分、素直にこのメールの事を言って朝倉に会いに行くと言ったら、
あやのは確実に俺を止めるだろう。
藤原達やトライデントの事があった時、あやのはまだチルドレンではなかったし
それにあやのがチルドレン候補生になって最初のテストでの戦闘で藤原達は入れ違うように消えた。

 あいつらとあやのの接点なんて、ほんの短期間同じ学校にいた転校生というだけだ。
手紙のこと等を説明しても、納得してくれはしないだろう。
むしろこっちの事に関係してることがハッキリする以上、一層強固に反対するかもしれない。

「じゃあ、……黙っていくか?」

 それは――あまりしたくない。
あやのを騙したくはないし、隠し事をしたくもない。
もし朝倉から有力な情報を得た場合は結局教える訳だし、
心配と怒りと色々でまた涙目になって怒るかもしれない。
――絶対に、御免だ。


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