108:本日分終了のお知らせ[saga]
2010/10/14(木) 06:12:20.60 ID:HDI5lWwo
滝壺はどこにいるのか。運転しながら浜面は考えた
奪った車の中で、浜面はメールに添付された写真を確認する
良く見れば、その後ろには学園都市の夜景が写っていた。だが、それでは特定するには至らない。同じような光景はいくらでもある のだから
やはり、第7学区なんだろうか
ならば考えられるのは何処だ。日がまだ有った時間に、居そうな場所は片っ端から行ってみたが、そんな気配は全くなかった
根本的に、スキルアウトが、不良が日頃と比較して壊滅的に少ないのだ
間違いなく、何か起きている
そういう考えが膨らむほど、浜面は焦りを感じる
自然にペダルを踏み込む足が深くなった
「そこの自動車、止まりなさい」
けたたましいサイレン音と拡声器による声が浜面の耳に入る
ハッとして、自分の車の速度を確認すると120km/h近く出ていた 一般道でこんな速度を出し続けていれば、どうなるか明らかである。持っていた携帯を助手席に放り投げた
浜面「畜生!なんだってこんな、こんな時に、……クソッ!!」
誘導に従って、車を停車させる
「あーもう、今日はやたらスキルアウトの連中見なかったけど、結局お前みたいなのはどうなってもでてくるんだな。はい免許見せて」
警備員の車に乗せられ、言われるがまま、偽造の免許を提出する
不味い、このままでは車が盗難車だともバレテしまう。そうなっては今日どころか何日も動けない
焦る浜面の横で、めんどくさそうにする警備員。隙だらけだ
「はぁー、全く、何?君も第一学区に行きたかったのか?あんな速度出して」
浜面「君も、って? 」
「あー違うのか。いや何、なんだかスキルアウトが第一学区に集まってるみたいでね。なんでもライブがあるとかないとか」
言われて、表情が変わる。そういえばあの写真の背後に写っていた光は、第一学区付近の高速のそれに、とてもよく似ていたような
データを確認する為に、警備員が余所を向く。その隙を逃さない 隠し持っていた銃を取り出し、銃身を握って柄の部分を男の首筋に勢いよく振り下ろした
一方で浜面の携帯が、麦野という字を表示して、盗んだ車の助手席で泣きわめいていた
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