22:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/10/05(火) 03:38:05.27 ID:RW025/Mo
少し小洒落た喫茶店で、座標移動の能力を持った女は待っていた
いつもの奇抜な格好では無く、他の女学生と変わらないような服装を身にまとい、コーヒーとケーキを頼む
ミルク三つという少し珍しい頼み方をしたのは、彼女がそういう飲み方が好きだからではない
結標(まぁ、有りがちな方法よね)
端的に言えば、合図。彼女がその目的で来た、という
結標淡希は立場的に学園都市支配体制側の人間である
可能性的には彼女が彼女に誘いをかけた連中を捕まえる為に、周りに都市側の人間を配備して、彼女に会いに来た人間を確保したり罠に嵌めたりということも考えられる
故に、誘った側は彼女に会う前に彼女の周りにそういう人間や設備が無い事確認しなければならない
これはその為の一手間だった
洋菓子とコーヒーが渡され、特に警戒することも無く食べる
彼女にも彼らを陥れるような気は無い
会うだけあって、勧誘組織の程度を確認してしまえば良いのだ。無駄な手間をかけずに終わらせたい
結標(しかし、例えやるにしても、どんな方法があるのかしら)
結標(中はAIMジャマーが張り巡らされていて、私達能力者にとって鬼門)
結標(他にもガードが居るだろうから、それを考えるとかなりの戦力が必要になる)
結標(成功しても、そこから学園都市と関係が薄い場所まで逃げなきゃならないし)
結標(どう考えているのか、少しは聞き出さないと)
そう思って、彼女はコーヒーに口をつける
店の入り口から、カランコロンと鐘の音が店内に響いた
青い髪の男が、立っていた
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