69:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/10/08(金) 20:04:08.62 ID:oWzMGpMo
白井黒子という名の少女は、とりわけ気にすることは無かったが、上条当麻に対して確実な好意があった
原因についても同様である。考えても答えが抑え込まれたようにして出てこないのだ。仕方が無い
そんな少女は、他の常盤台の制服の少女たちに混じって一人の男と会話を楽しんでいた
だが、御坂の一言で彼女の頭は回転を取り戻す。無論、その先輩の顔も赤で染まってはいるようだが
御坂「それで、アンタ今回はなんで入院したのよ? 」
上条「あれ、言ってなかったけ。ま、ちょっと不幸が重なりましてね」
白井「階段から落ちた、でしたよね」
上条「おお、知ってたのか。つーか、よくこんな短期の入院知ってたな」
白井「風紀委員って、厳しい職務の裏には特権的な権限もありますの」
上条「それって職権乱用だろ?俺のとこに来てくれたのはうれしいけど、やり過ぎて睨まれないようにしろよ」
白井「その辺りの塩梅は、もちろんわきまえてますのよ」
上条「んー、ま、白井なら大丈夫だろうけど、しょっ引かれる危険が0って訳じゃないだろ。もしお前が居なくなったら御坂が悲しむ。他の友達も。もちろん、俺もな」
やりすぎんなよ?と言葉をつづけながら右側にいる少女に左手を向け、頭をなでてやる。10代も前半で親元を離れている少女にとってそれは意味が広かった
気持ちに流されそうになりながら、しかし少女は、話を本質へ向ける
白井「……暗に特権を使うなと言っているようにも聞こえますわ。確かに危険な情報まで入手してしまうかもしれません。ですがこの特権によって、当麻さんが何時何処から運ばれたのかまで、分かってしまったのですよ?」
本当の理由を知っているぞ。お前は何をしていたんだ。上条にとってはそう聞こえた
上条の顔が少し変化を見せる。だが
上条「風紀委員さんは何でもお見通しか。こりゃ、白井にはサプライズパーティも開けないな。でも、階段で倒れてたのは間違いじゃなく、事実なんだぜ?」
流石に簡単には吐かないか。事を知らないこの御坂にそっくりな少女たちが居ては、この上条の性格上、話してはくれないだろう
佐天の事もある、なるべく早くこの男の情報を聞きだしてしまいたかったが、この分では無理だろうか
そんなことを思っていたら、そのそっくりさんたちが表情を苦悩のそれに歪めだした
部屋に流れていた雰囲気が変容する
即座に上条がナースコールのボタンを押した。御坂が御坂の姿の少女に手を当て、驚きの表情を挙げていた
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