798:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/24(月) 02:36:15.74 ID:YJTWE+ixP
御坂「全部自分の為、か」
それは、母の残した"あなたはあなたの考えるままに行動しなさい"という言葉に、深い部分で繋がっていた
誰かを守りたいと思うのも、自分の人間関係的な居場所を守る為と言える
世界を悪くさせたくないと思うのも、自分の環境を良くしたいという願望の為とも言える
そして、手が届かない範囲に居るだろうあの男の事を思って、今すぐにでも調べ上げて追いかけてしまいたいという希望があるのも、自分の愛欲故なのかもしれない
御坂「……ありがと、フレンダ。また一つ助けられたのかな」
フレンダ「別に助けたとかそういうんじゃないけど、そう思うんなら何か奢ってもらおっかな?」
フレンダが指で自販機を示すと、御坂はその前に移動して、ココアを選んだ
そのままフレンダに軽く投げ渡す
御坂「ココアで良かった?」
フレンダ「うん。ありがと」
言いつつ、少女はプルタブに力を加えて、口に近づけた
御坂「フレンダのお陰で少なくとも、やらなきゃならない、したいことってのが見つかったわ。それで、もう一つお願いしていい?」
フレンダ「ん、何?」
御坂「私が居ない間、黒子と初春さんを、守ってくれる?」
フレンダ「どの道この病院に居る間は、あなたの後輩を含んだ病院全部を守るつもりだったから、構わないけど。何、どこかに行くの?」
御坂「ちょっと、馬鹿に会いに行くだけ、かな。お願いね」
両手を合わせる御坂に、首を傾けたまま見ながらココアを口に含むフレンダ
そして御坂は振り返って、ポケットの中から端末を取り出して弄りながら、談話スペースを去っていった
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