過去ログ - 上条「なんだこのカード」その2
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805:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/24(月) 02:40:15.57 ID:YJTWE+ixP

取り残された一方通行と、麦野

彼らはいまだに、地下駐車場に立っている

麦野「一体どういう理由で暴れ出したの?」

一方通行の表情が、さっきまでよりはずっとまともになったのを見計らって、麦野は切り出した

一方「テメェには関係無いことだ」

麦野「無くは無いわよ。あんたからの攻撃、一応巻き込まれたのよ?」

一方「……無事だったンだからいいだろ」

"巻き込まれたのよ"。言葉が一際大きく響く

麦野「良くないっての。私じゃなかったら吹き飛ばされた彼みたく、どっかにぶつかっててもおかしくないだろうが」

麦野「巻き込まれた側としては、当然理由を説明してほしとこね。また急に一方的に襲いだして巻き込まれたくないから」

"巻き込まれたくない"。更に響く

あの青髪が、夢のような記憶の中で言っていた言葉だ

一方「一方的だと?」

麦野「少なくとも、向こうから敵意ある反撃は見てとれなかったけど? あんたが急に殺そうとした。それで私達も吹き飛ばされた。違う?」

一方「……違わねェ」

麦野「あんたが本気で動くとね、余波だけで十分に人が殺せるし、簡単に建物も破壊できるの。別に動くなとは言わないけどさ」

一方「言われなくとも分かってる。だから俺はアイツを」

すこし申し訳なさそうに、しかし何か理由を感じさせる目で、一方通行は麦野を見た

麦野「その"だから"の文脈を教えろってのよ」

一方「それは、教えらンねェ。というより、俺もよくわかってないンだ」

麦野「分かって無い、って、はぁ?」

意外な答えに、当惑する麦野だが、一方通行からしても、面識のない青髪と戦っただの、学園都市を壊しただの、今生きてる妹達を巻き込んで殺しただの、なんてことは言える訳が無かった

言えないという事は、本質的に理解していないからでもある。彼自身、懐疑的にも捉えていた

ただ、はっきりしているのは、青髪の男に対して明確に怒りを覚えている事

一方「分かってンのはあの青髪が俺の敵だって事だけだ。同時に、お前に言えるのもな」


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