812:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/24(月) 02:45:06.06 ID:YJTWE+ixP
それを、結標は抱きとめた
結標「なによ、全然じゃない。これでどうやってやることをするっての?」
自分に体を預けている青髪に、強がっても無駄よ、と言いたげな顔で聞く
青髪「……ひっかかったなー、あわきん。これは僕が君に抱きつく為の芝居やで」
青髪のその発言に、一瞬イラッとした表情を作る結標だったが
結標「ふーん。なら、私から立ったまま離れてみなさいよ」
と、そのまま青髪を支えるままにして、目の前の男を促してみる
青髪は離れようと結標の両肩に触れて、体と体を離そうとするも、足が言う事を聞かなかった
青髪「お見通しってわけやな」
結標「骨や神経に異常が有るなら、麻酔なんて効かないわ。医者に見せないにしても、最低限私無しで立てるようになってからにするべきね」
青髪「しゃあないな。なら、お言葉に甘えさせて貰おうか。そいえばここは、あわきんの部屋なん?」
言いながら彼は結標から離れ、そのまま反対側の壁に寄り掛かって重心を動かし、布団の上に座る
結標「私が身を寄せてる人の場所よ。部屋の主が今、生きているのか分からないけれど」
青髪から視線を外し、少し遠い目をした
青髪「……そっか。てことは、転がってるビールの缶はあわきんが飲んだ奴じゃないんやな」
結標「そうよ。目に付くようなら片づけるわ」
青髪「いや、別に気にならんけど、踏んづけて転んでしまいそうやなーっとね」
結標「今のあなたじゃないんだから、そんなことは無いでしょうね、って――」
背中から、彼女は転んだ。空き缶ではないが、煙草の空箱を踏みつけて。空き缶に注目が行っていたせいも有るだろう
その体は、丁度今し方、ようやく座り込んだ青髪の上へ
倒れこんできた結標の上半身を、青髪は二本の腕をもって胸元で抱き留めた
青髪「な?」
右腕で顔を支え、覗き込むように、少し笑みを加えて、青髪は声をかけた
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