84:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/10/11(月) 04:36:38.18 ID:ZxjHfkco
地下なのでずっと薄暗いままだが、もう外は日が完全に影ってしまう時間のハズだ
佐天「あなた、既に人ではなかったんですね」
幻生「体が有れば人間なら、作り出せば良いだけだ」
佐天「そんな思考になってる時点で、人間じゃないですよ。化け物」
女は、誰に向かって話しかけている訳ではない。言うならば、部屋という空間へ向かってと言える
無数の脳が浮かぶ円柱の中で用意された服を着ながらに、彼女は会話を続ける
ハハハと乾いて笑う声が響いた。部屋に響いたのか彼女の脳内に響いたのかは不明だが
佐天「で、頼みごとってなんでしょうね。交渉って形の強制でしょうけど」
幻生「いいね。やはり、感情というものは。話甲斐があるというのはこう言うことか」
わざとかどうか知らないが、ピントのずれた返答。時間が経過して徐々に感情が表に出てき始めているのは事実だが
佐天「あなたの感想は聞いていませんから。要件を」
幻生「ハハハ…、手厳しい。ただ御しやすいだけのロボット相手より、よっぽど脳が興奮している。彼が言いたかったのはこういう影響の為か」
佐天「いいからとっとと言って欲しいですね。こんな装備をさせてんだから、どうせ碌でもないことなんでしょ?!」
幻生「そうだね。ろくでもないことだ。非常にくだらない上に、扱いに困る連中の手でな」
表情は見えないが、本当に興味の無い顔でいるだろう
幻生「あらかじめ組み込んでおいた帰省行動よりも早く、君は帰ってきた。私達の予想を超えたその行動自体は十分に価値が有る」
佐天の前に映像が現れた
幻生「だが、それは余計な物の気配も紛れさせていたようだ」
佐天が入ってきた経路をなぞるように、数人の人間が行動をしている
佐天「残念ですね。侵入者じゃないですか」
幻生「そうだね。君には彼らを撃退してほしい。単純だろう?」
撃退。女の頭が理解した意味は、彼女がそういう風にも作られたのであろうことをすぐに想定させる
佐天「そういう為に、この私はあるんでしょう?」
幻生「まぁ、ね。だが、君と言う存在をその為だけに作ったなんて、そんな愚かな事を考えてくれないでほしい」
戦闘特化なんて、面白くないんだよ
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