873:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:14:44.98 ID:MkIBRDJ+P
郭「……死神?!」
海原「ええ。そして、ヨハネの黙示録とは、人類の終末から最後の審判までの行程を示した預言書です。だからアレが、もしそれそのものであるならば、終末が近づいている、ということになりますね」
郭「最後の審判? 終末? 」
そんなものは、どこかの宗教家が抱いている妄想にすぎない程度に考えていた彼女は、混乱した
海原は彼女がそうなると思っていたので、彼女から視線を移して外を、月を背景に浮かぶ蒼ざめた馬を見た
海原(本当に終末が近づいていて、あれが本当に蒼ざめた馬ならば、今学園都市で生き残っている人間は全て……)
海原(まさか。いや、だが合点はいくか?)
じっと天に浮く巨馬に視線を向け続ける海原の視界で、変化が起きる
海原(消えた……だと)
ほんの一瞬、彼がした瞬きの合間にその蒼い馬は消えていた
消えた、と言うより夜の闇に消えた、と言うのが正しく、先程まであった青白く光る霞みもどこかへ消えていた
月明かりよりも不気味に明るかった霞みが消え、先程の余波によって生き残っていた街灯達も軒並み使用不能となってしまい、明りの源は月明りだけ
その月明かりも歪に屈折していて、かなりの至近距離に居るというのに、お互いの顔すら良く見えない。暗闇である
海原「郭さん」
言って彼は、目の前に居るであろう郭の手へ、自らの手を伸ばす
だがそこに郭の手は無く、代わりに彼女の太腿に触れた
郭「ひゃう!?」
海原「おおっと、脅かして申し訳ないですが、外が見える所へ移動するのを手伝ってもらえますか?」
郭「あ、あぁ、はい。わかりましたっ」
彼女が部屋の外を見るには最適な大穴の近くに椅子を置き、そこまで海原を導く
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