886:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:24:05.31 ID:MkIBRDJ+P
垣根「ほぉ、そりゃ怖い脅しだな」
武器を持って、交換条件が飲めないが情報を寄越せというこの状況。「話さないなら、武力に訴えるぞ」と言っている様なものだ
垣根「だが、そんなことはこっちは100も承知だ。"情報を伝えること"については見返りなんぞ求めたりしねえよ」
建宮「それは有難いのよな」
剣を握る力が更に強いものとなったことが窺えた
垣根「だが代わりに、お前たち天草式十字凄教には、待っててもらう」
対馬「待ってて……?」
垣根「ああ。お前たちも可能性ぐらいは考えてんだろうけど、今、神裂火織はアメリカ軍の管理下にある」
建宮「天使モドキの迎撃部隊に入っているということか」
垣根「その通りだ。待っていて欲しいというのは、今回の"終末"を乗り切るまで、その力を科学サイド存続の為に使いたいってことだな」
建宮「待った。俺達も一十字教なのよな。一番必要な時期に教皇がいないというのは困るのよ」
垣根「分からなくもないが、それはお前じゃ代用出来ないのか、教皇代理さんよ。それに、どっかの宗教に属する奴しか救われないなんて終末の為に、それ以外の人間すべてが犠牲になるなんて、お前たちの教義にも沿わないんじゃないのか?」
五和「それは……」
垣根「そうやって終末を乗り切るってのも、"救われぬ者に救いの手を"差し伸べることだとは思うがな」
諭すように、垣根は言う
建宮「なかなか言ってくれる。だが、はいそうですか、待ちます、なんて言えないのよな」
建宮「まず、女教皇を返してくれるなんていうお前の口約束を信じるには根拠が無いのよ」
建宮「そしてお前たちは、その女教皇を使って、天使迎撃に関係のないロンドンを襲わせ、俺達の仲間を殺した」
建宮「これでどうして、お前さんの言葉を信じることが出来ると言える?」
垣根「ああそうだ、その通りだ。こちらの内情まで教えるわけにはいかないが、今の状況で神裂を返す事について確約することは出来ねえし」
垣根「"禁書目録"なんていう、悪用されれば危険すぎる存在を始末する為に、試運転って意味もあって神裂を使ったのは事実だ。お陰で使い勝手の悪い駒にもなっちまったけどな」
建宮「この状況で、よくもそこまで堂々と言いきれるのよな」
大剣を手元で一回転させて、建宮はその剣先を垣根に向けた
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