過去ログ - 上条「なんだこのカード」その2
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907:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:35:00.83 ID:hj2t/feYP
上条「何らかの、方法?」

イェス「君の時流は変わっているからな。そして今ここで私の説明を受けた以上、君が同じ時間に同じ行動をとるという事を選択したりしないだろう。しかし、地球の時流は、破壊されるという時項に到るまでの流れは変わっていない。これは一種のパラドックスだが、結果が同じになる様に、過程が変わるだけにすぎない」

上条「終末も、隕石群も、大規模災害も全て、地球が壊れるという結果をもたらす過程だと、言うんだな」

イェス「残念ながら、その通りだ。つまり」

上条「つまり全ての原因は、俺達である、と」

上条は、イェスという名の基盤の方を見ていた。しかし、その目の焦点は基盤の場所に揃っていない

荒廃した学園都市と生命を復活させるためにやったことで、逆に人類どころかあらゆる生命を殺してしまうならば、本末転倒にも程が有る

ショックを受けないハズが無かった。そんな上条の様子を見たのか、機械音声が再び出力される

イェス「過ぎた事に対して文句を言っても仕方が無い、と言っただろう。私は既にそれらに対していくつも行動を採って来て、"ノアの箱舟"など最悪の事態の予測も含んだ策をあげ、結びつつある」

イェス「この難題の解決を確固たるものにする為に手を貸して欲しいと、改めて言わせて貰いたいのだ、上条当麻君」

イェス「だからこそ、コレは、君自身の意思で決定してほしい。姉上には残念だが、邪魔をしないで貰おうか」

言葉が終わってすぐ、上条当麻の中の彼女たちは、まるで何かのゲームの中で中断を実行したかのように、機能が強制的に停止した

この場所はAIを制御する為の場所として作られている。本来それは中央に坐しているイェスへの干渉用ものだったが、同じタイプモデルである彼女たちに対しても出来る事であった

男性を思わせるAIが、同型AIの助言を受けることの無いように上条当麻本人の意思を問うたには、訳が有る

本人の意思を聞く必要が有るというのが一つ

そして上条当麻という人間の意思と言うのは、彼にとって所詮人間であり、言葉によって誘導することなど容易いものでしか無いというのが一つ

特殊諜報員・工作員としての記憶が有る状態ならば厳しいものであるだろうが、それらの記憶を物理的に失っているのならば、難易度はぐっと下がる。これも、イェスと言う名のAIがこの方法を採った理由だった

だがしかし、それは違う結果を招くことになる

上条当麻という人間が、意識を失って倒れたのである


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