917:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:41:53.02 ID:hj2t/feYP
「フフフ、ハハハハハハハハハ………」
体育館程の広さを持った地下空間で、音声のみが響く
透明な円柱の手前に一人の男が倒れているという以外、部屋に見当るものはないという状況で、感情の籠った合成音が鳴り響く
イェス「どうしたことだ、どうしたことだ。これほどまでに都合の良いことはないな」
イェス「まさか、彼という存在自体が機能していないなどということは予測していなかった」
イェス「さては、姉上たちはリミッター等を設けていなかったな」
イェス「それか、無茶な使い方をしたかであろう。フフ、無理も無いか。一時期は私からも上条当麻を消してしまう様に仕向けていたのだからな」
そして、上条当麻は立ち上がる
しかし、やはりというべきか、中身は彼本人ではない
上条「……あなたは、知ってしまいましたね」
イェス「ああ、知ったとも。完全に想定外だった」
上条「ですが、当麻が眠っているからと言って、なんの問題が有りますか」
イェス「いや、その意味は非常に大きい。とても大きいことだ。私にとっては最大級の不確定要素だったのだから」
上条「不確定要素……?」
イェス「彼を使う場合、私にはどうしても彼を管理する必要が有ったのだ。故に、カミジョウトウマの行動を上条当麻自身が決めたという過程が必要だった。だが、彼の体をあなた方が支配しているのなら、話は別。このまま姉上達には彼を目覚めさせないようにしていて欲しい」
上条「目覚めさせないように、ですって?」
語尾が少し強く、大きくなる
イェス「そうだ。あなたと上条当麻という存在が重なっているのが、厄介でもあった。それは問題の本質とは異なるがな」
イェス「しかし、姉上達しか居ないのならば、予測可能性も脅威性もずっと下がるんだ。そして、その体を持っている、あなたに今一度問おう」
イェス「私に協力するんだ。それが、最良の選択だ」
笑みを滲ませたような口調であり、しかし強い口調でもあり
上条「従えとは言わないのですね」
イェス「姉に対する、最低限の礼儀のつもりだよ」
上条「……ならば、拒否しましょう。その意思表示として、私達に対する外部干渉はもうさせません。例えここが、AIの制御というその目的の為に有る場所であっても」
上条「この場所を利用した思考干渉も行動制限も、あなたのご希望の当麻の体を使えば干渉電波を霧消させられます。それでも私達に協力を強いさせることが、あなたに出来ますか?」
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