過去ログ - 上条「なんだこのカード」その2
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949:強引な展開である[saga]
2011/03/05(土) 03:59:19.27 ID:j60amTETP
一方(俺を止めンのは、そう簡単じゃねェぞ、デカブツゥ。気味の悪ィ額の目ん玉から出るヤツじゃない限り、俺は反射貫通して食らってもアスファルトやコンクリみたく溶けたりしねェンだぜェ?)

笑えない冗談。つまらない。考えるだけで馬鹿馬鹿しい。なのに

自分が暴れて学園都市を破壊する様子は、そしてそれに妹達や他の人間が巻き込まれて死んでいく様子は、簡単に想像できた

簡単に想像できるからこそ、哀しさを感じた

守れはしないのに、破壊は出来るなんてとんだ一方通行だ。笑えるが、やはり笑えない。何か無いか、コレを否定してくれるものは

一方(……っと待てよ、やられないってのはどンな理由だ? 何で反射を貫通されてンのに俺は溶けない? 貫通されちまったら、俺はそこいらの人間よりも打たれ弱ェかもしれねェんだぞ)

複数を攻撃する為3つに分かれた事によって、必然的に威力の下がっていた巨人の放った熱光線だが、それでも到底、人間の身で受けられるものではない

彼は最初の反射を貫通されたという経験によって、追尾式の熱光線による攻撃は避け続け、いつか潰えるのを待つと言う選択を取っていた

一度壁に叩きつけられた時点で、体の調子が良いという状況ではない。だからもう一度、本当に反射を貫通するか試すという冒険は出来なかったということが理由でもある

そして気が違う所に向いていた時に、三つに分かれた熱光線をその身に受け、肉が削げるかのような、骨髄を全部割られたような衝撃を受けて背中の悲鳴は脳へ伝わっているのだが

しかし確かに、本来貫通されることで予想されていた、アスファルトを溶かすような熱で体が溶け落ちて即死するということは無く、体を壊さんとする衝撃が一瞬奔っただけで、今となっては感じる痛みも弱い

仮に熱と言うエネルギーが全て衝撃などに変質したということが起きていたとしても、エネルギー量的に、体は変形どころか塵となっていただろうから、当然有り得ない

原因不明の現象にようやく気づいて、彼は首の電極のバッテリーへ手を伸ばす

仮にそういう変化が有ったならば、有り得るのは自己の能力による何らかの干渉だ

だがそれも、ベクトルと言う道具を用いた、観測(入力)・判断・干渉もしくは再現(出力)という大まかな行程を経て実行される彼の能力において、把握していない内容への干渉と言うのは本来ならば有り得ない

それでも仮に、一方通行の意識の外で能力をしようした"何か"が起きているとすれば、首の電極を介在したミサカネットワークからの補助で活動しているはずの彼、という現況下では、電力の消費の多寡に、想定外の能力使用によって消費された想定外の変化が現れるはず

そう考えて触れた指先からは、それこそ完全に想定外の結果が得られた

首元のそれは既に壊れていて、機能を完全に停止させていたのである


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