989:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/07(月) 06:14:59.71 ID:jx+LUubQP
爆発音が響き、しかしそれでも刀夜達を前に進ませまいと、奥からCIAの同僚たちでもある敵がこちらに向けて弾幕を張る
刀夜「だからこそ、早く"イェス"を倒してローマ正教の攻撃の正当性を失わせなければならないんだよ、田中君!!」
言って、単身、上条刀夜は地下通路の角を飛び出して弾幕の中を短く駆け抜けつつ、銃弾を応射する
小型で人間工学に基づいたシステムウェポンに装着させた筒型のグレネード弾が、刀夜達へ弾幕を張っていたCIAの人間を巻き込んで炸裂した
それを確認して、刀夜が手を振って"進め"と手を振る
刀夜「さぁ、今のうちに!!!」
30代も半ばを過ぎて、体の筋肉達も衰え始めたとは思えない動きを見せる刀夜に、田中は驚いた
そんな様子の田中を見て、隣を走る御坂旅掛はフフンと笑う
旅掛「ま、経験の差と言う奴だな。体は鈍っちゃいても、身につけた動きは忘れないってな。アレでも昔に比べたらずっと大人しいもんだ」
今の動きですら相当な無茶だというのに、これ以上とはどういうことだ
田中「先輩の20代はそんな無茶をしてたんすか」
旅掛「俺が見てる限りでも、普通の人間なら50回は死んでるだろう。だがなぜかあの人が致命傷を食らう事はなかったな」
何時でも目の前に敵が飛び出しても撃てるようにライフルを腰に軽く構えつつ、旅掛の後ろに10人弱の人間が続いた
田中「女は簡単に落とすわ弾には当たらないラッキーマンだわでホント羨ましい存在っすねぇ」
旅掛「運のいい人間ってのはいるもんだ。だが、こういうときはあの人の運の良さってのは武器になるだろ?」
田中「そりゃ運の悪い人といるよかずっとマシってもんですからね。今思えばロサンゼルスで生き残れたのも刀夜さんの運の良さのお陰なのかもしれないな。ホント、刀夜大明神サマサマかー」
笑いながらも、目の前に見えた人の影に反応して、二人は物陰に隠れて射撃を始めた
その後ろから少し遅れて付いてきた上条刀夜は息が上がっていて、残念ながらやっぱり中年だった
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