過去ログ - 垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」
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あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[saga]
2011/01/04(火) 22:14:25.52 ID:63tZEQAO
絶対等速「その瞬間、俺の頭の中で二人の絶対等速が火花を散らしながら殺し合いを始めやがった……一人は真っ白な翼を生やした絶対等速、もう片方は真っ黒な翼を生やした絶対等速」
絶対等速「しかしソイツらの勝敗なんてモンは意味なかったんだ……何故かって?気が付きゃ俺は盗んだ自動車で走り出していた……自分でも何を言ってるか分からんが、後部座席には何故かゴツゴツとしたATM機器の姿……そう、俺はまたやってしまった……俺の心は完全に暗黒面(ダークサイド)へと堕ちていたんだ!!!」
絶対等速「『ツイている、今日の俺は最高にツイてるぞ!!!』口を大に開き未だかつてない高笑いをしながら前を向いて運転するこの俺、絶対等速……と次の瞬間、絶対等速に思いがけない事態がぁっ!!!」
絶対等速「―――今は一〇月……大分涼しくなってたもんだからウィンドウを全開で走行するような気分ではなかった、だから密閉してたんだ……が、確かにこう聴こえた、『借りるぞ、三下』……とな」
絶対等速「俺は『?』マークを頭上に幾つも浮かべながら速度計(スピードメーター)を確認する、時速六〇キロメートル……その公道は四〇キロメートル指定だったが、今はそんな事どうでも良い……問題はこの状況で外部から人間の声が聴こえたという事実だ」
絶対等速「……刹那、 バリィィイイイン!!! という何かが割れる音が車内に響き渡る、それが左リアドアのウィンドウが粉砕される音だってのは確認するまでもないよな」
絶対等速「『ななな何だ!?警備員にしては早すぎる!!!』咄嗟にミラーをチラ見し、後部座席を確認する!そこに映っていたのは外部から侵入する細く、白い悪魔の腕……!? ソイツは俺が盗んだATMを鷲掴み、乱暴に引き摺り出しやがった!!」
絶対等速「『能力者……ッ!?』意味が分からず反射的に急ブレーキを踏み込む俺、二回、三回と高速スピンする車に対してヤツは白い閃光が如くそのまま前へと突き抜ける……その時、かろうじて確認できたのは右腕に光る忌々しい風紀委員の腕章だった」
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