過去ログ - 芋「『まよいフォックス』〜『こよみゴッド』」
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18: ◆7SHIicilOU[sagesaga]
2010/10/24(日) 04:41:58.32 ID:Ro2gsJUo

　02.

　妹二人にドロップキックを顔面に食らうとなんというか
非常に首がやばいことになるので気をつけましょう。
そんなテロップが頭の中で一瞬浮かんで消えていった。

「お前等兄に向かって、っつーか人に向かって
　よくそんな過激な事ができるよな……。
　その行動力というか考えなしさに本当に感心するぞ僕は」

　本編始まって早々妹に二メートルくらい吹き飛ばされる主人公とか、
なんだよそれって話だ。マジで切実に。

「どうせ不死身なんだからいいでしょ！」
「それを言ったら兄ちゃんだってよくもそんな大事な事を妹に隠してたな！」
「そんなお兄ちゃんなんか吹き飛ばされて当然だよ！」
「ばーかばーか！」
「あほー！」
「本当、感心するよ僕は」

　非常に息の合ったシスターズの攻撃に
まさかの一ページ目で息も絶え絶えな僕は、
妹達の台詞からもわかる様に本日この日。
僕の大事な愛妹二人にこれまで隠し通してきた事を告白した。

　勿論全て包み隠さずとは行かないので、
僕と忍の事と怪異の事を説明し、
周りの連中も知っている程度の事に収めたが。
それでも妹達の反応は劇的というか、
僕に対してもはや劇薬に近い感じに化学反応を起こしてしまった。
特に、僕が自分で自分の腕をカッターで切ったときなんかは
「兄ちゃんが狂った！」「お兄ちゃんが遂に妄想の世界の住人に！？」
「電波さんだー！」「麻薬はファイアーシスターズの正義に反するんだよ！」
などと涙なしでは語れないあれやこれやのドタバタがあったりしたものの。

　最終的な受け止め方としては、
先刻のやり取りのように、そこまで懐疑的ではなく
思ったよりも早く受け入れてくれたように思う。
受け入れたというか、単に流した、理解を放棄したのかもしれないが。


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