167:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/11/04(木) 17:09:22.01 ID:Vm2bjAk0
バーン「タマキ! 正々堂々とあいまみえよ!」
コア・ファイターの翼にダンバインが掴まった。コア・ファイターはマッハ3を計測していた。オーラバトラーの速度は最高で300リルで時速1200キロ、ぎりぎりでマッハ数にいけるかどうかがせいぜいだ。いかにバーンがバイストン・ウェル最高の戦士といえども、反応できる速度ではなかった。
バーン「タマキィィィィィィィィ!!」
急いで剣を構えた。しかし、それまでだった。
チャム「お前なんか、いっちゃぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ザンッ!! レプラカーンの首が切り捨てられた!
バーン「そんな……バカな……私が……ただの一太刀も交わすことなく、負けた……?」
ふらふらとレプラカーンが墜落し始めた。コクピットで呆然としていたバーンは、特別なレンズ素材で外が見える外壁越しにダンバインがコア・ファイターに乗って去っていくのを見た。
バーン「ダンバイン……タマキ……くぅぉおっ!」
騎士としての戦いさえ踏み躙られた。彼の内に宿った魂は既にバーン・バニングスのものではなかった。
バーン「我が精神を冒したのは貴様だ……タマキ」
全てを失った。地位も、名誉も、誇りも……残ったものは、憎悪のみ。
バーン「もはや、自分などいらぬ……バーン・バニングスという男は、ここで死ぬのだ」
タマキを殺す。
それだけが、望み。
???「それなら、私にちょうだぁい」
バーン「……なんだと?」
いつの間にか、海面を漂っていたレプラカーンのハッチが開いている。
そこに座っていたのは、人間より小さく、ミ・フェラリオよりも大きい、精巧な顔に恐ろしい微笑みを浮かべた女だった。
バーン「なんだ……貴様は?」
水銀燈「命がいらないなら、水銀燈にぜんぶちょうだぁい。そうしたら、あなたの望みを叶えてあげる」
黒い天使が、バーン・バニングスだった男に手を差し伸べていた。
第六話 追走! 太平洋上の戦い 完
今日はここまでです。
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