364:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/21(火) 19:02:29.48 ID:mFjspvM0
ゴラオンの一室
先の戦闘でオーラ力を爆発させた珠姫は、起き上がりはするものの体調は明らかに落ちていた。
今も寝台に半臥した状態でチャムが上げてくれるスプーンで食事を摂っている。
チャム「タマキ、まだ指が開かないの……?」
珠姫「そうだね……まるで指だけが別の人のものみたい」
トッド・ギネスに突きを入れた後の珠姫の指は、ダンバインの操縦桿を握った形のまま解けなくなっていた。
それは珠姫の意思だけの現象ではなく、チャムが指を持って引いても押しても、関節はぴくりとも動かないのだ。
珠姫「これもオーラ力が強くなったせいなのかな?」
チャム「でも、オーラ力が高まっているときのタマキは、なんだかタマキじゃないみたいで恐いよ」
珠姫「うん……わかるよ。私も恐い……自分が変わっていくのがわかるんだ……」
紀梨乃「タッマちゃーん、やっほー!」
部屋の扉が乱暴に開かれていつでも明るい紀梨乃が入ってきた。
びっくりしてチャムはスプーンを落としてしまった。
チャム「きゃぁっ、こぼしちゃった! もう、キリノったらぁ〜!」
紀梨乃「ややや、ごめんごめんご。タマちゃんはじっとしてていいからね〜」
珠姫「はい、じっとしてます」
チャム「あれ? キリノ、その花……?」
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