440:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/30(日) 12:18:03.82 ID:K/z37YVs0
グァッ! ヒートサーベルがゲシュペンストの顔を貫く直前、シノは裂帛の気合と共に飛び出し、レーザーソードを突き出した!
バシャァッ! 二つの機体の剣が交じり合い、熱量が重なる。ドラグナーの加速は止まらず、グフを組み伏せた。
ラル「ちっ! やるっ!」
シノ<気合>「もう、足を引っ張ってはいられないんだ!」
グフが砂漠に埋もれていく。交錯の一瞬でレーザーソードが切り裂いたわき腹部に砂が入り込み、左足のモーターを不調にした。
ラル「立てぬか!」
シノ<気合>「このぉぉぉぉ!」
ジャァァァァァッ! 逆手にしたレーザーソードがグフの胴体目がけて振り下ろされる!
ラル<不屈>「させん!」
固い地面ではなく、無数の砂粒の上に寝るランバ・ラルはあえてさがることで、レーザーソードの直撃を避けた。
同時にヒートサーベルを翻し、ドラグナーを襲わせる。
だが、これは無理な機動が祟り、装甲をかすめるに終わった。
シノ「!」
ドラグナーとグフは互いにコクピットを引き裂かれて対峙していた。
ラル「やはり、君か。天草シノ!」
シノ「ら、ランバ・ラル大尉……!」
ラル「本当に君のような子どもがパイロットをやっているとはな。時代は変わったものだ」
ランバ・ラルはパイロットスーツの手で焦熱に溶けるグフの装甲を押し退けている。
その闘志の塊りとでも言うべき姿に、シノは恐怖以外のものを胸にざわつかせた。
シノ「あ、あなたは戦いをやめないつもりですか!?」
思わずシノは問うた。無意識の問いである。サンバイザー越しにほくそえんでいるランバ・ラルに喉の奥から競り上がってきたのだった。
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