過去ログ - 唯「まじーん、ごー!」
1- 20
449:今日はここまでです。あんなに速い戦車見たことない![saga]
2011/02/01(火) 18:19:05.77 ID:hAuVOUmt0


アリーヌ「見ての通り、ガンダムとかジムみたいなモビルスーツとはまるで違う。それは、この機体が開発段階で一度計画から抹消されちまったからさ」

 夕映が呆然とアリーヌの横顔を見ている間にも、彼女は夜空を見上げたまま続けた。

アリーヌ「連邦の新兵器開発計画にはじめ、ガンダム、ガンタンク、ガンキャノンの三つのモビルスーツが作られる予定だった。それが、ギガノスのメタルアーマー開発者が亡命してきたってんで、砲撃と支援のモビルスーツは試験機を一つ作ってお蔵入りになったのさ」

夕映「それが、どうしてここに……?」

アリーヌ「一人の技術中尉が喰らいついたのさ。この機体の開発は絶対に連邦軍の技術継承に必要だからってね。そして、当初の計画通りとはいかないまでも、この三機が完成した」

夕映「それじゃあ、その人がいなかったら、アリーヌさんはこの機体には乗っていなかったんですね」

アリーヌ「あぁ、こんな忌々しいものに乗らなくて済んだんだよ」

夕映「えっ?」

 けっ、とアリーヌは舌打ちをした。夕映が引き気味になっていると、彼女は呪詛のように呟いた。

アリーヌ「こいつを作った奴はその情報と丸ごと持ってジオンに寝返ったんだよ。この機体は即封印され、一緒にいたアタシは軍法で終身刑、ありがたくも戦時特別手当で仮釈放されてこいつに乗せられる羽目になった。この呪いの機体と一緒にね」

夕映「それじゃあ、あなたが最後と言ったのは……」

アリーヌ「ここに奴がいるのさ。アタシたちを売ったクライド・ベタニーがね」

 復讐。アリーヌ・ネイズンを戦争にたたせるシンプルな理由に、夕映は言葉をみつけることができなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
873Res/1196.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice