過去ログ - 唯「まじーん、ごー!」
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484:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/09(水) 17:35:16.86 ID:MeAupfQU0

 僅かに浮上したコン・バトラーVはギムレットを軸に高速で回転し始める。

ガルーダ「さらばだ、コン・バトラーV!  貴様達と戦えた事を誇りに想う!!」

 そして、空高く飛び上がったコン・バトラーVは回転しながら一直線にビッグガルーダに落下していった!

翠星石<熱血>「超電磁・スピィィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!」

 ズギャァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!

ガルーダ「ぐっ……がはっ! くくく……真だ……余の身体は……機械だ」

 超電磁スピンがコクピットの下部を掠めていったらしい。
 ガルーダは失った下半身を見て、自嘲気味に笑った。

 漏電する人造筋肉とバランサー、滴り落ちる皮下循環剤――全てミーアと同じものだ。

翠星石「ガルーダ!」

 停止したコン・バトラーVから降りて翠星石は横たわるビッグガルーダへ登ってきた。

ガルーダ「貴様は……コン・バトラーの……翠星石と言ったか……」

 腰から上だけだというのに、視界は全く霞むことなくクリアだ。
 皮下循環剤が流れ尽きたとき、最も容量の多いデータ――記憶素子から消去され、修復を求めて最後の最後まで最優先事項へと動力を供給する。
 それも出来なくなったとき、最優先事項の生命維持装置が活動を停止する。
 つまり、死ぬということだ。

ガルーダ「余は……貴様達と同じ人形であった……全てはプログラムされた人格……この苦しみも誇りも用意されたものに過ぎなかったのだ……」

翠星石「……スィドリーム…………」

 胸の前で器を作った翠星石の手から、小さな光りが宙に飛んだ。



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