495:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 17:28:15.17 ID:iXDKA6B20
さわ子「悪い人って、もしかして今外で暴れている……」
おばあちゃん「それはわからないよ……でも、この町に危険が迫ったとき、唯ちゃんを研究所に案内しろと私は言われたんだよ」
唯「私を、おじいちゃんが……?」
おばあちゃん「もしかしたら、すごく危険なことかもしれない……でも、おじいさんは唯ちゃんにそれを託そうと思っていたのよ」
さわ子「待ちなさい、生徒を危険な目にあわせるわけにはいかないわ」
憂「さわ子先生……」
さわ子「早く逃げましょう。今ならまだ――」
さわ子がおばあちゃんの肩を持とうとしたその瞬間だった。
キィィィィィィ……チュドォォォォォォン!
憂「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ガラダK7に落とされた戦闘機が家の近くに落ちたのだ。
縁側にいた憂が爆発の衝撃波に吹き飛ばされ、倒れた。
さわ子「憂ちゃん!」
唯「憂!」
憂「う、おねえちゃん……」
唯「…………う、憂、血がでてるよ!」
こめかみから血を流す妹を見て、唯は今まで感じたことがない熱が体の芯に滾っていくのがわかった。
唯「さわちゃん、私、おじいちゃんのところに行くよ」
さわ子「唯ちゃん……!」
唯「なんにも悪いことなんてしてない憂が傷つくのはいやだよ……」
憂「おねえちゃん……」
唯「私が、おじいちゃんを信じて憂が、みんなが助かるなら……」
さわ子「……わかったわ、今から逃げるよりは、ここから地下に入ったほうが安全かもしれないしね」
唯が憂を、さわ子がおばあちゃんを助け起こして、四人は地下への階段を下りていく。
唯「憂、だいじょうぶ?」
憂「うん……頭が少しぼーっとするけど、平気だよ」
階段は三十段くらいで、広い空間に出た。
唯「真っ暗……」
唯が呟いた直後、ばん! と強い音をたてて広い空間をたくさんのライトが照らした。
「よく来たな! 唯!」
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