501:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 17:41:43.46 ID:iXDKA6B20
あしゅら男爵がいなくなった後の桜ヶ丘高校
律「唯! 無事だったか!」
唯「あ、りっちゃーん!」
律「も、もしかしてお前がこのロボットに乗っていたのか!?」
唯「うん、おじいちゃんのマジンガーZだよ」
梓「……かっこいい」
唯「でしょでしょー! あずにゃんは違いがわかる子だねぇー!」
梓「はにゃー! くっつかないでください!」
紬「マジンガーZ……もしかして、兜十蔵博士の……」
唯「え? ムギちゃんおじいちゃんのこと知ってるの?」
紬「その……直接の面識はないのだけれど……そうね、みんなになら教えてもいいかな……」
澪「ムギ? 何のことだ?」
ちょうどそのとき、ムギの前に黒塗りの高級車が停まり、紬の執事の斉藤が現れた。
斉藤「お嬢様、お迎えに上がりました」
紬「えぇ、ありがとう、斉藤さん。さぁ、みんな乗って」
さわ子「乗ってって、どこに連れて行くの?」
紬「……光子力研究所です」
斉藤執事が運転する車に乗った唯、澪、律、紬、梓、さわ子、憂の七人が降りたのは、一見するとだだっ広いだけの更地だった。
さわ子「ここって、ムギちゃん家の土地だったのね」
律「でも、研究所どころか何も見えないぜ」
紬「光子力はまだ試験段階のエネルギーだけど、非常に強力かつ生産効率の高いエネルギーだから、悪用されないよう極秘裏に研究していたの」
紬は斉藤にお願いしますと言ってから、続けた。
紬「だけど、あのあしゅら男爵という人は少なくとも光子力研究所がこの町にあることを知っていたわ」
梓「そういえば、最初にそんなことを言ってましたね」
紬「あんなやり方をされてはこの町が破壊されてしまう。だから先ほど連邦政府と話をして、光子力研究所を公開することに決定したの」
唯「えっ、えっ? どういうこと?」
憂「下手に町を壊されてしまうよりは、あらかじめ見せて注意を引こうということですか?」
紬「えぇ、そうよ、憂ちゃん……始まるわ」
直後、ウウゥゥゥゥゥゥゥゥという耳に痛いサイレンが鳴り響いた。
そのサイレンの端々でガコン、ガコンと大きな杭を打つような音が聞こえていた。
澪「地面が、開いてる……」
砂の地面に擬装された更地の下で機械の扉があちこちで開き始めた。そこから色々な形の物がせり上がってくる。
唯「すごい……建物が地面から生えている……」
唯たちから見て右手側からは二五メートルのプールがまるで最初からそこにあったかのように見えていた。
最後に桜ヶ丘高校の校舎がすっぽり入りそうなくらいの穴が空き、最も巨大な建築物が唯たちの前に立ち上がった。
梓「これが……」
唯「光子力研究所……」
紬「そうよ、地球人類最後のエネルギーを開発する機関よ」
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