503:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 17:43:51.39 ID:iXDKA6B20
田井中「はははは、君が兜十蔵博士が話していた平沢唯くんかい? 娘がいつも世話になっているね」
唯「いやぁ、それほどでも〜」
律「世話された覚えないんだけど! つうか何でオヤジがこんな立派な研究所で働いてんだよ! 土木作業員かと思ってたよ!」
秋山「ははは、ひどい言われようだな、こう見えても彼は七つの博士号を持っているのだよ」
律「マジで!? 澪、それって偉いのか!?」
澪「めちゃくちゃ偉いよ!」
律「マジかよ! もっと自慢しろよ、バカオヤジ!」
田井中「いやあ、能ある鷹は爪を隠すと言うじゃないか。敵を騙すにはまず味方からとか」
律「娘を騙すなよ!」
秋山「さて、そろそろ本題に移ろうか」
秋山教授がこほんと咳払いすると、みんなは静かになった。
秋山「この光子力研究所では日本でのみ採掘されるジャパニウムという鉱石と、それから作ることが出来る光子力エネルギーと超合金Zについて研究している」
田井中「今では弦乃助が所長をしているが、元々ジャパニウムを発見し研究していたのは兜十蔵博士だったんだ」
唯「おじいちゃんが……」
秋山「だが、兜博士はある日突然研究所から姿を消してしまった。連邦政府も世界中を探したのだが、見つからなかった」
憂「でも、おじいちゃんは実はすぐ近くの地下に潜んでいたんですね」
田井中「そうだ、灯台下暗しとはまさにこのことだ」
秋山「兜博士のいなくなった研究所で古株だった私と田井中が研究所の責任者として跡を継ぎ、最近になってようやく採掘用巨大人型ロボットの試作機が完成したのだが……」
さわ子「それをどこからか聞きつけて、あのあしゅら男爵という人が来たのね」
田井中「その通りだ。あしゅら男爵のバックにいるのがドクター・ヘル。彼は兜博士のライバルとも言える人物で、とても優秀な科学者だったのだが、研究の最終目的は究極の戦闘兵器を開発することだったんだ」
秋山「おそらく彼は超合金Zが優れた金属であることを知って、あの機械獣という怪物に応用しようとしているのだろう」
紬「研究所が地下に隠されていたとはいえ、あのままあしゅら男爵が破壊を続けていれば、今ごろはこの研究所はドクター・ヘルに奪われていたわ」
田井中「そうしたら、半年も経たないうちに地球はドクター・ヘルに征服されていただろう」
秋山「それを救ってくれたのが……」
唯「おじいちゃんのマジンガーZ……」
秋山「その通りだ。きっと兜博士はこうなることをあらかじめ予測していたんだろう」
田井中「だからいきなり姿を消して、対抗するための兵器としてマジンガーZを密かに建造していたのだろう」
律「えっ? なんで秘密にするんだよ。ちゃんとバラしとけばそのドクター・ヘルってやつに狙われなくても済んだかもしれないだろ」
澪「今の連邦政府はジオン公国とか反発的なコロニーに対して強硬的な態度を取ってるから、真っ先に取り上げられちゃうよ」
秋山「うむ、そうしたらドクター・ヘルの侵略に対して対抗できる手段がなくなってしまう」
律「でもさ、連邦がちゃんとマジンガーZを持っていれば、イギリスにコロニーが落ちることはなかったかもしれないだろ」
澪「そ、それは……」
唯「おじいちゃんが言ってた……」
律「唯……?」
唯「マジンガーZは、その強大すぎる力ゆえに、乗る者を神にも悪魔にもしてしまうって……」
憂「お姉ちゃん……」
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