544:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/18(金) 19:11:55.33 ID:iMG0wGKN0
佐世保 此花学園
突如海に現れた渦と飛行物体に男子禁制の女子校も落ち着きをなくしていた。
天使ヒカル「早く、急ぐんだ! 春風、蛍、氷柱!」
立夏「早く早く! うっひゃぁ、マジヤヴァイ!」
春風「ちょ、ちょっと……ヒカルちゃん、立夏ちゃん、足速すぎ……」
蛍「はぁはぁ……」
氷柱「ホタ姉、大丈夫?」
蛍「う、うん、なんとか……」
遠く離れたところでは、ゆりえの乗ったライディーンが戦っているが、この天使家十九人姉妹の三女から七女の五人はもちろんそんなことは知らない。
ただ、いきなり発令された警報にランチを中止して一斉に生徒会室に向かって走ったのだ。
ヒカル「はぁはぁ……霙姉は何かあったらここに来いって言っていたけれど……」
春風「ひ、ヒカルちゃん、これ、通信機が光ってる」
生徒会長の机の隣にある通信機。ヒカルは躊躇うことなくそれを手にした。
霙『やぁ、ようやく取ってくれたか。春風か、それともヒカルか?』
ヒカル「ひ、ヒカルです。霙姉」
霙『そうか、まあそんなことは宇宙の塵のようにどうでもいいことだが、これから話すことは大事なことだ』
ヒカル「な、なんですか?」
霙『うむ、とりあえずは生徒会長の机の引き出しの一段目と三段目を取り出してくれ』
この緊急時にいったい何をと思いながら言われたとおりにヒカルは姉妹に引き出しを出させた。
ごごぉん……! すると、地鳴りがして、応接用のテーブルの下に階段が出てきた。
立夏「何コレ!? 隠し階段ってやつ!? ヤヴァイッ!」
霙『どうやらちゃんと作動したらしいな。その後は簡単な話だ。その下にある二つのものに乗って、此花学園を守ってくれ。そうだな、ヒカルと立夏がいいだろう。今日は氷柱はツライだろうからな。洒落じゃないぞ』
ちらりと氷柱の方を見ると、お腹を抱えてソファに青い顔で座っていた。
一緒に住んでいるとはいえ、何で霙姉はそんなことを知っていたのだろうかとか考える余裕はなかった。
霙『私と海晴もそっちに向かっている。たぶん、海晴のほうが早く着く。まあ、それまでは頑張ってくれ』
ヒカル「ちょ、ちょっと、霙姉!? ……切れた」
立夏「お、お姉ちゃん、ヤヴァイッ!」
勝手に階段を下りていた立夏の声が聞こえてきた。急いでヒカルが後を追うと、そこは格納庫のようだった。
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