過去ログ - 唯「まじーん、ごー!」
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547:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/18(金) 19:14:30.09 ID:iMG0wGKN0

ヒカル「くっ……」

ゆりえ「あわわわ……」

 ドローメが一斉にこちらに触手を向け、発光し始めた。ヒカルはここまでかとぎゅっと目をつぶる。

 だがそのとき、ヒカルのゲシュペンストに声が届いた。

海晴「オクスタンランチャーのEモード〜、ウチのかわいい妹をいぢめてくれちゃったお礼よん」

 ギュォオッ! ズバババババババババ! ゲシュペンストのレーダー外から強力なエネルギービームが飛来し、ドローメを一瞬にして蒸発させていった。

ヒカル「い、今の声は……み、海晴姉!?」

海晴「はろ〜、ヒカルちゃん、立夏ちゃん。ここから先は私とヴァイスちゃんにお任せあれ〜」

 天使家の長女海晴が駆る白銀のヴァイスリッターが戦闘機にも勝る速度でゲシュペンストの頭上を越えていった。
 そして大きく円を描くように急上昇してから急降下。ドローメを真下に捉えていた。

海晴「天に凶星。地に精星〜あら、これってネタバレかしら? 落ちる花は流れる水に身を任せて〜ビームキャノンもあ〜めあられ〜あ〜れぇ〜」

 テスラ・ドライブ搭載で限界まで軽量化されたゲシュペンストの改良機ヴァイスリッターが垂直落下しながら左腕部のビームキャノンを乱射する。
 無茶苦茶な機動ながら三人には当たらないのは海晴の腕だろうか。

ヒカル「す、すごい……」

立夏「むむむ……立夏も海晴オネーチャンに負けてランナイ!」

ヒカル「あっ、おい、立夏!」

 機体自体はそれほど損耗していなかったため、立夏のゲシュペンストがヒカルの手から離れてまた勝手に飛び回ってはスプリットミサイルやニュートロンビームを撒き散らしていった。

ゆりえ『わ、私も頑張ります。ライディーン、ゴォォォォッド・ブウゥゥゥゥメラン!』

 ライディーンのゴッドブレイカーが投げられて、ドローメを潰していく。

 その光景を湾岸で赤い機体が眺めていた。

霙「フッ、私とアルトの出番は無さそうだな……ん、なんだ、あの空の翳りは?」


 佐世保郊外 天使家

観月「あ、あぁ……あ」

小雨「どうしたの、観月ちゃん?」

 天使家の十九人姉妹の小学生以下の子たちは全員家にいた。
 この中の一番の年長者として麗と協力してみんなを見ていた小雨の傍で観月が目を見開いて震えだした。

観月「く、来る……開いてしまう……」

小雨「どうしたの、観月ちゃん、何が来るの?」

 観月はまだ四才の十五女だが、九尾の狐が守護霊についており、そのために霊感が非常に強く大人びている。
 その観月がここまで怯えているのは、何かとてもよくないことが起きる。
 以前のコロニー落としのときも観月は遠い土地のことを強く感じてしまい、寝込んでしまった。

小雨「観月ちゃん、落ち着いて……」

観月「あぁ……開く……魂の扉が……よくないものが来てしまう……!」

さくら「小雨ちゃん、お空が変なの、怖い色してるの!」

 十六女で泣き虫のさくらに抱きつかれた小雨が窓の外を見ると、暗い虹色の渦巻きが出来ていた。



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