549:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/18(金) 19:16:32.62 ID:iMG0wGKN0
バイストン・ウェルに召喚され聖戦士となり、また地上に戻ってきた川添珠姫は、ラウの国の巨大戦艦ゴラオンのブリッジ正面にダンバインで出た。
珠姫「エレ様! 戦いを、戦いを止めさせてください! ここは地上です!」
エレ「先ほどから、ドレイク軍の戦艦、ウィル・ウィブスと交信を求めていますが、返事がありません」
チャム「なによ! こんな状況でも戦うっていうの!?」
珠姫「それなら、とにかくこちらは全軍を撤退させてください! 地上で争ってはいけません!」
エレ「わかりました。全機を帰還させなさい」
エイブ「はっ!」
ドレイク軍旗艦 ウィル・ウィブス
ドレイク「ゴラオンの軍勢が退いていくか……」
ショット「おそらく、タマキがそう言ったのでしょう」
ドレイク「ここは地上だというのは本当なのか?」
ショット「はい、まず間違いありません」
ドレイク「しかし、ここでゴラオンを逃がす手はあるまい。きゃつらさえ黙らせておけば、地上の軍とはどうとでもなる」
ショット「正しいご判断です」
ミュージィ「ショット様! 空から別の戦艦が降りてきます!」
ショット「なんだと!?」
ドレイク「地上の軍と鉢合わせてしまったのだろうな」
大気圏を抜けたホワイトベースは、偶然にも佐世保の上空に来ていた。
シノン「あの巨大な戦艦はいったい……」
パオロ「…………」
シノン「艦長? パオロ艦長!?」
返事のないパオロにシノンは慌てて駆け寄った。だが、パオロの顔からは既に血の気が失せていた。
何度揺さぶって声をかけても、彼は返事をしない。大気圏突入の衝撃に傷ついた体が耐えられなかったのだ。
シノン「そんな……艦長……」
ブリッジにいる者は皆沈痛に目を塞いだ。
やがてシノンはポケットから白いハンカチを出すと、パオロの顔に乗せてから、ことさらに大きな声を張り上げた。
シノン「総員、第一種戦闘配置! まずは味方と思われるゲシュペンストの援護をするわよ!」
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