578:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/21(月) 17:36:49.58 ID:Wsw2B+7L0
光子力研究所
紬「ありがとうございます。ゲッターチームの皆さん。本当にありがとうございます」
司令室で紬は夕映、のどか、ハルナの三人に深く頭を下げた。他のメンバーと憂は医務室に運ばれた唯たちのところにいる。
ハルナ「いやいや、大事にならなくてよかったわよ、本当に」
紬「いえ、あのままだったら光子力研究所は破壊されて町にも被害が出てしまう可能性がありました。本当にありがとうございます」
謝りながらも紬は視線はちらちらと別のほうへ向いていた。目の前で話しをしている三人がそれに気づかないわけがない。
夕映「唯さんが気になるなら、私たちのことはおかまいなく、行ってもいいですよ」
紬「あ、いえ、せっかく助けていただいたのに……」
のどか「わ、私たちもー……気になりますからー……」
紬「……ありがとうございます」
ハルナ「四回目だねぇ、私たちは仲間なんだから、助け合うのは当然でしょ。私たちの迷惑なんて気にしなくてもいいのよ」
夕映「ハルナ、あなたは年上に対しての口の聞き方を気をつけるべきです」
医務室
唯はパイルダーの中で気絶していた。すぐに医務室に運ばれて検査と治療を受けたが、打ち身など以外、異常はほとんど見られなかった。
現在は気絶というよりは寝ているという状態でベッドで横になっていた。
憂「お姉ちゃん……」
梓「唯先輩……」
ずっと唯にしがみついて呼びかけていた憂は泣き疲れたみたいで、唯のお腹に頬をくっつけて眠っていた。信じるように唯の手を握りしめている。
梓も似たような状態だった。憂とは唯を挟んで反対側に座り込んで手を握っている。
少し離れたところには澪と律が立っている。二人とも体のあちこちに包帯を巻いているが、苦い痛みの原因は眠っている唯だ。
律「唯のやつ……どうしちまったんだ……」
律がベッドのほうには聞こえないようにぽつりと呟いた。澪は左腕の包帯を右手でさすって首を横に振った。
澪「私もわからないよ……でも、あの瞬間、唯がすごく怒っていたのはわかる」
律「唯が怒る……か、見たことなかったな、私たち」
澪「このまま唯が目を覚まさなかったら……うっ、ひぐっ……」
律「澪……やめろよ、そんなこと言うの……」
澪「だって……うぅっ……」
律「泣くなよ……私まで……涙、出ちゃうだろ……」
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