589:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/22(火) 17:32:53.41 ID:xJY2Sm7X0
バーンのレプラカーンが現れた。しかしダンバインとコア・ファイターは帰還体勢に入っている。
バーン「ここまで好きにやられて、見逃るものか!」
ここでダンバインを逃がしてはそれこそ己の沽券に関わる。そして追撃を始めるからには、ただで戻ることはできない。
ただ、ドレイク・ルフトがバーンに求めていた能力は戦士として敵と戦うことよりも、兵士を指揮し、戦争に勝つ軍団長の力だ。
ドレイクはダンバインの動きが陽動の類であると見抜いていた。ここでダンバインを逃がしても、彼の評価は変わらなかっただろう。
しかし、バーン・バニングスは高潔な騎士であるがゆえに、ダンバインを落とせぬことを誰よりも恥じて、自ら退路を見失ってしまったのだ。
珠姫「このオーラの波動……バーン・バニングス!」
チャム「やだぁ! 追っかけてくるのぉ!?」
リュウ「高町! 聞こえているか!?」
なのは「は、はいっ!」
なのははドレイク軍のど真ん中で戦っていたため、珠姫とリュウより遅く撤退を始めていた。
つまり、位置としてはバーンの後方にいるのだ。
リュウ「ドレイク軍から追撃の部隊は出ているか?」
なのは「い、いえ、誰も追っかけてきません」
リュウ「なら……!」
レプラカーンがダンバインの姿を捉えた。
バーンはこれまでの屈辱を思い出し、眼光を鋭くさせつつ、ようやくそれを晴らすことができる喜びに口元を歪めさせていた。
バーン「ダンバイン! タマキ! 今日こそ貴様を仕留めてみせる!」
ダンバインが振り返った。逃げる選択をしない敵にバーンは己の騎士道精神を滾らせた。
バーン「我が血がふつふつと沸き立ってきた。この瞬間を私は待っていた!」
もしもバーンの声が珠姫に届いていたのなら、この戦いは彼の望みどおりになっていただろう。
たとえ、ダンバインに討たれて死のうとも、彼は本望だったはずだ。
だが――
バーン「ッ! なにっ!?」
あと数秒で剣が届くかという時、ダンバインはわずかに上昇した。
その向こうに見えた空からコア・ファイターが飛んできた。
873Res/1196.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。