598:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/23(水) 17:16:33.54 ID:dusS23yA0
その火線に隠れるようにして1型と3型は接近していった。
スズ「行きます、会長!」
シノ「ああ、頼んだぞ、スズ」
合図で3型から対レーダーミサイルが発射される。
佐世保基地を出発してから数度の小競り合いをしてきた中で、長門の乗るヤクト・ゲルフ・マッフが、プラート隊の行動の全体をサポートする機体であることがわかったため、先にその動きを制限する対レーダーミサイルがスズの3型に搭載されたのだ。
長門「私を狙ってくる? 無駄」
レビ・ゲルフのジャミング能力に誘導ミサイルは無効化される。
誘導弾は特定周波数に反応してコントロールを自動で決定している。
それをジャマーで乱されて対レーダーミサイルはあさっての方向へふらふらと落ちていってしまった。
ガガガガガガガガ!
長門「……!!?」
機体が大きく振動して長門有希はその人形めいた顔に一瞬だけ狼狽の色を浮かべた。サブモニターが装甲の損耗率を知らせた。
長門「遠距離射撃……レールガトリングガン?」
新しい武器を備えていたのは3型だけではなかった。レールキャノンを撃った後の2型が二連装式レールガンをレーダーミサイルから反秒遅れて使用したのだ。
シミュレータで何度も訓練したフォーメーション攻撃の一つで、その要はやはり高機動、接近戦用機体のドラグナー1型だ。
シノ「はああぁっ!」
ハルヒ「ちっ、またD兵器、邪魔をするな!」
とにかくシノがハルヒのファルゲンの動きを抑えなければならない。この一対一の戦闘にヒカルとのシミュレータ戦闘を活かすのだ。
ハルヒ「動きがよくなっている……D−1のパイロット。もう素人じゃない!」
ズギャアァッ! ドラグナーとファルゲン、二機のレーザーソードが重なった瞬間、ハルヒは自分のソードを手からわざと離して加速、一気に離脱しようとした。
シノ「くっ!」
手放す際に若干の捻りを加えられたハルヒのレーザーソードが跳ねるように空中を舞う。
それにシノが翻弄される間に濃い蒼色の機体は全速を出していた。
シノ「しまった! 逃げられてしまう」
すぐにミサイルポッドを放出するが、完全に手遅れだったらしい。既にモニターには航跡だけしか映っていなかった。
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