600:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/23(水) 17:17:39.95 ID:dusS23yA0
長門「…………」
木がクッションになってくれたらしく、破壊されたのは手足とフォルグ・ユニットで、胴体は装甲の半分がもっていかれたが内部にダメージは少ない。
どうやら手加減をしてくれたらしい。ビーム兵器は出力調整で実弾兵器よりも多用途に扱えるのだが、ギガノス帝国では資源の関係で弾丸やミサイルのほうが生産しやすいため、研究は遅れている。
長門「ハッチも、開かない」
手動で開けるために立ち上がろうと試みたが、落下の負荷にまだ下半身が落ち着きを取り戻していないようだ。
ここはどこだろう。少なくとも自軍の領域ではないようだ。落下時間から僚機到着までの時間を計算する。
ハッチが開くとき、誰がいるのだろう。救出されるなら――
長門「…………」
そこで思考を止めた。外部操作でコクピットが強制排出される音だ。
しかし、眩しい太陽を背に受ける影は想像していたものではなかった。
霙「動かないでもらえるとありがたい。悪いが身柄を拘束させてもらおう。大人しく着いてきてくれればぞんざいには扱わないと約束する」
第七話 焦燥! 小さくて、大きすぎる誤算 完
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